懐かしい雑誌を見てたらモッズに一生懸命だった頃をあれこれ思い出し、ウチの若いスタッフさんからもモッズって何ですか？と聞かれますので少しだけ解説します。モッズとは60年代にイギリスで流行った若者カルチャーで今でいうとヒップホップやラップみたいなものと言えばいいですかね。一言で言うと不良軍団です（笑）ピチピチのスーツにイタリア製のスクーターなどに乗り毎晩酒とダンスに明け暮れる（のだが）非常に美意識だけは高い若者たち。そのスタイルが独特でこれまでに日本でも何度もブームが起きています。令和の今では全くその気配は皆無ですが、90年代あたり東京では雑誌でも取り上げられるなど非常にスタイリッシュでステイタス感があり、このカッコ良さは解る奴にしか解らないと思っている、音楽、ファッションに狂酔した集団だった。一年に一回行われるモッズメーデーではそれぞれがその日のためにスーツをオーダーして渋谷公会堂には多くのデコレイトしたスクーターが集結。私もその1人でメーデー前になると世田谷にある有名な仕立て屋さんでスーツを作りランブレッタで会場までぶっ飛ばしてました。俺が一番！の主張競争が今思うと笑えます。このイベントは初期のスカパラなども出演していて私もそのアートワークを多く担当。「東京モッズ」のイメージはとにかくクール！でやはり地方のモッズ君などからは近寄りがたい雰囲気を醸し出していましたね。本当に皆カッコ良い仲間たちだった。今の令和では浮きまくる自己主張時代ですけど（笑）